(1) 行基本変形と行列 P
(2) 階数(ランク)の変化
ランクの判定:
対角成分 \( a-1 \) や \( -(a+2)(a-1) \) が \( 0 \) になる瞬間に注目!
対角成分 \( a-1 \) や \( -(a+2)(a-1) \) が \( 0 \) になる瞬間に注目!
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\( a = 1 \) のとき
2行目も3行目も \( 0 \) になる。
生き残るのは1行だけ。 → ランク = 1 -
\( a = -2 \) のとき
3行目だけが \( 0 \) になる。
生き残るのは2行。 → ランク = 2 -
それ以外(\( a \neq 1, -2 \))のとき
全ての段が残る。 → ランク = 3
(3) 連立一次方程式の解
解答のまとめ
(i) ただひと組の解をもつ(ランクがフルの時)
\( z \) の係数が \( 0 \) でなければ、割り算して答えが出せる。
答え: \( a \neq 1 \) かつ \( a \neq -2 \)
(ii) 無数の解をもつ(不定:\( 0=0 \) の時)
左辺が \( 0 \) になり、かつ右辺 \( 1-a \) も \( 0 \) になるとき。
答え: \( a = 1 \)
(iii) 解をもたない(不能:\( 0=3 \) などの矛盾)
左辺は \( 0 \) なのに、右辺 \( 1-a \) が \( 0 \) じゃないとき(\( a=-2 \) のとき右辺は3になる)。
答え: \( a = -2 \)
本日のまとめ
- 拡大行列 \( [A \mid I] \) を作って、ひたすら行基本変形で階段を作る。
- 対角成分が \( 0 \) になる場所で、ランク(階数)が変わる。
- 最後の行の方程式 \( 0z = \dots \) の形を見て、解のありなしを判定する。
この流れさえ掴めば、このレポートは完ぺきだよ!まずは紙に書いて計算してみよう。